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Travewriter

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誰もが自然と納得してしまう、人を惹きつける良い文章の書き方


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Reading | Sebastien Wiertz | Flickr

今回は"良い文章の書き方"をお話する。

良い文章を書く技術を身につけよう。ここで言う良い文章とは「相手を自然と納得させてしまう優れた文章」を意味する。ビジネスの提案書や仕事メール、ブログのノウハウ記事等で幅広く活用できる「文章の書き方」を実践的知識を交えて紹介していく。

 

なぜ読まれない文章が生まれるのか?

良い文章の書き方に入る前にまず最初に考えなくてはいけないことがある。それは「なぜ読まれない文章が生まれるのか?」ということだ。

例えばブログをやっている人。ブログを通じて人に向けて何かを書いたとき、時間をかけて書いた自信作にも関わらず、全く読んでもらえず悲しんだ経験は多くの人がしているところだろう。それは単純に書き手の知名度や信頼が不足していることも原因ではあるが、もっと"本質的な原因"があることを書き手は知らなければならない。その本質的原因を知り、正しい対象法を施すことで、誰でも文章の質は格段に良くなるのだ。

 

良い文章の書き方

なぜあなたの文章は読まれないか?その理由は、多くの文章が"ロジカルな文章"でないことが原因である。言い換えれば、ロジカルを身につけることで、人に読んでもらえ、納得させる文章を書くことができるのだ。

ロジカル(論理的)な文章とは?

ではロジカルな文章とはどのようなものか?具体的にその定義を見ていこう。

ロジカルな文章というと、多くの人は「小難しい文章」とか「専門用語が飛び交う、知恵の高い人達が書いたり読む文章」という印象を持っていると思う。ただ、これは"大違い"である。本当のロジカルな文章とは、「相手が読んだときにすんなりと内容が頭に入ってきて理解できる文章」のことを言う。つまり、ロジカルな文章とは「相手の立場に立った文章」ということだ。

正しいロジカルのもと書かれた文章というのは、不思議と読者の頭にスッと入っていく独特のリズムを持つ。

ロジカルな文章の4つの原則

相手の立場に立った文章こそロジカルな文章である。では具体的にどのような原則を持った文章がロジカルな文章であるか?その原則は大きく次の4つだ。

  1. 結論が先にきている
  2. 主となるメッセージは短く明確に
  3. 明確な根拠がある
  4. 話の前後左右のつじつまが合っている 
1. 結論が先に来る

結論が先にきている文章はロジカルだ。なぜか?留意していなければいけないことは、世の中の大多数の人は多忙でせっかちである点だ。企業の担当者にしろブログの読者にしろ、誰もが自分の求めている情報は最短で知りたいものだ。よほどあなたのファンでない限り、書かれた文章を一言一句食い入るように見ることはしないのである。そうであれば、まず最初に読者が求めている情報を述べることこそがユーザビリティの観点では必須なのだ。結論を述べた上で、その結論を補足する根拠や事例を述べていく順序が正しい文章構造である。

2. 主となるメッセージは短く簡潔に

上記と同様、時間のないせっかちな現代人に向けた文章は「短く簡潔に」が基本となる。自分の伝えたいこと主のメッセージをだらだらと書き連ねないことだ。主となるメッセージは短く簡潔に伝えることが、相手への配慮である。 

3. 明確な根拠や理由がある

ロジカルな文章とは常に明確な根拠や理由を従えている。世の中の読み手は、常に論理的矛盾性を文章の中で無意識的に探している。そしてその矛盾というのは、多くの場合"リズムや感覚で感じるもの"なのだ。もしあなたの主張に根拠や理由がない場合、それを読んだ読者はどこか腑に落ちないと感じる。そしてそう感じさせてしまったら最後、もうあなたの文章を読むことはしないだろう。

逆にあなたの主張に明確な根拠や理由があった場合、読者は自然と納得してしまうものだ。読者に不信感を抱かせないためにも、主張には明確な根拠や理由を携えよう。

4. 話の前後左右のつじつまが合っている

ロジカルな文章とは「前後左右のつじつまが合っている文章」だ。別の表現をすると「流れるような文章」である。主張があり、その理由や根拠が次に存在する。こういう基本の流れがスムーズに続く文章こそ、ロジカルで整った文章と言える。

 

ロジカルな文章構造の作り方

以上の4つがロジカルな文章の原則である。ただ、原則を知っても具体的な文章構造の作り方を知らなければロジカルな文章を書くことはできない。そこで、ここでは「ロジカルな文章を作るためのフレームワーク」をいくつか紹介していく。

ピラミッド構造を作る

ロジカルな文章を書くためには、まず初めにロジカルな文章構造を考えるステップを設けることが必要だ。具体的なフレームワーク「ピラミッド型構造」を用いる方法だ。ピラミッド型の構造とは、まず上に結論が来て、その下に分岐するように、結論に対してのWhy(根拠や原因)、How(方法)が来る構造である。

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ピラミッド型構造の特徴は、常に上の階から順番にストーリーが展開されていく点である。上記の例で言えば、まず結論があり、次に結論を裏付ける根拠や原因、方法が3つ存在する。 この順序を逆にしてはいけない。常に結論が上に来て、その下に根拠や原因、具体例がくるようにしなければいけない。そうでなければロジカルな構成とは言えない。

OPQを考える

読まれる文章を書くためには、まずターゲットの読者が抱えている理想や問題を明らかにする必要がある。そこで使えるのがOPQである。OPQとは下記の3つである。

  • Objection(理想)
  • Problem(理想を実現する上での問題)
  • Question(どうすれば理想に近づけるか?)

この3つをまず明確にしよう。例えばあなたの読者ターゲットが「ブログのアクセス数が目標の10万PV/月に届かず悩んでいる人」であり、彼らのために「ブログのアクセス数アップの方法」という文章を書くなら、OPQの一例は下記のようなものになる。

  • O=10万PV/月
  • P=実際のPV数は1万PV/月
  • Q=どうすれば1ヶ月10万PVを達成することができるか?

この場合、ピラミッドのトップに来るメッセージは「1ヶ月10万PVを達成する方法」である。多くの場合、OPQのQの部分が読者が知りたい情報である。この疑問点を解決する結論をピラミッドのトップに置き、その枝の下に具体的方法を複数明記していくことがロジカルな記事である。この構造に沿って書いていけば、人は驚くほど納得してしまうものだ。

帰納法を使う

 帰納法を知っているだろうか?帰納法とは、「複数の前提から結論(推論)を導き出す方法」である。帰納の定義と例を引用する。 

一般的にいって帰納は、あくまでも確率・確度といった蓋然性の導出に留まる。例えば、「ネコaネズミを追いかける」「ネコbはネズミを追いかける」「ネコcはネズミを追いかける」という事例が幾つかあるので、「全てのネコはネズミを追いかける」と結論を下すとしよう。ここでは、自分が見たネコだけから「全てのネコ」という全称命題に範囲を飛躍させている。しかし、この先新たにネズミを追いかけない猫が発見される可能性は常にある。したがって、「全てのネコはネズミを追いかける」と定式化することには疑問が残る。

また、次のような例でも同様のことが言える。地上で太陽を観測し、三日かけて次の観測事実を得たとする。「一昨日も、昨日も、今日も、太陽はの高いの脇から上ってきた」。ここから次のように結論するのが枚挙的帰納法である。「太陽はいつも、東の高い山の脇から上る」。

演繹で用いられている例と帰納を対比させるとこうなる。「人であるソクラテスは死んだ。人であるプラトンは死んだ。人であるアリストテレスは死んだ。したがって人は全て死ぬ」。つまり、帰納一般化に基づく。

 ネコや太陽の事例のように、帰納法はまず複数の事実(前提)が存在し、そこから結論を導き出している。つまり、いくつかの事実が結論の妥当性を裏付けているのが帰納法である。

帰納法の特徴は、結論が100%合っているわけではなく、あくまで推論であるという点がある。しかし、事実を根拠として出した論理的かつ高確率で正しい結論であるために、世界的なコンサルタント企業でも一般的に用いられている方法だ。

グループ化する

自分が書くべきことを全て紙に書きだそう。紙に書き出したら、今度はそれをグループ化することが重要だ。グループ化とは次のことである。

  • 同じ内容のものはまとめてしまう
  • 上下関係があるものは分ける
 同じ内容のものはまとめてしまう

紙に書き出した時、内容が似ていてまとめられるものは、まとめて1つにしてしまおう。ダラダラと同じことを繰り返すのは、読んでくれる人の立場に立ったら時間と体力の無駄である。

上下関係があるものを分ける

上下関係があるものは階層を分けよう。例えば、ブログのアクセスアップ方法という記事で「良質な情報収集をする」という項目があるとする。その項目と同時に「本からの情報収集」と「ネットからの情報収集」「知人からの情報収集」という項目が存在すれば、後者の3つは、前者の1つの下の階層に分類されるということだ。 

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このように、「同じ内容をまとめる」「上下関係があるものを分ける」ことで、論理的かつダブりなく良質なピラミッド構造を作ることができる。

  

読まれる良い文章の書き方

これで読まれる良い文章の構造は完成した。ここまでで既に8割は完了である。ここから実際に文章を書いていこう。書く時に抑えるポイントは次の通りである。

ピラミッドに沿って枠組みを決める

文章は上記で作ったピラミッド構造に沿って書いていこう。ピラミッドのトップにくるものが記事タイトル、次の階が大見出し、その下が中見出し、その下が小見出しだ。この順番に沿って書いていくだけで、驚くほど論理的で人を惹きつける文章を書くことができる。

断言する

文章を書くときは断言をしよう。「〜である」「〜だ」という風に断言しよう。多くの人の文章を見ていると「〜かもしれない」「〜な気がする」「〜のようだ」という記述が多いことによって、仮に信頼できる内容だったとしても、どこか心もとない。筆者が断言することで、読者は初めて書いてある内容を信じることができるのだ。もちろん事実の嘘は書いてはいけないが、自分の意見は自信を持って断言しよう。

 

良い文章を書く能力は「技術」である

今回述べてきたように、良い文章が書けるか書けないかは「技術の違い」である。感性を頼りに文章を書いて人を惹きつける天才肌がいる一方、凡人が文章で人を惹きつけるなら、ロジカルな文章構造を元に書く方法がベストだ。

 文章を書く技術はあらゆる場面で使える汎用的なスキルである。21世紀は「発信する」人が優位に立つ時代であるので、今から身につけておくべき必須スキルだ。

総合的な文章力を身につけたいなら、考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則の本を使って学ぶことをおすすめする。現存する本の中で、総合的なライティング技術を学ぶ上で一番使える本だと個人的に思っている。この本は文章を書く以前の"考える力"を養う本としても素晴らしく、数あるビジネス書の中でも群を抜いてためになる本だ。

Webという領域でのライティングを身につけたいのであれば、入門SEOに効くWebライティングが素晴らしかった。ブログやメディアでいかに文章で読者を集めるか、その実践的スキルが身につく本である。ブログ初心者やWebで文章を書く仕事の人であれば一度は読んでおくと良い良書である。