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【人生設計の方法】人生100年時代を生きるためのライフ・キャリアプラン


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Sunrise | renê ardanuy on/off | Flickr

今回は「21世紀の人生設計方法」について考察していく。

年末ということもあり、今年一年やってきたこと、今までの人生でやってきたことを棚卸ししていた。それと同時に、今後の"人生設計"を今一度考えるため、その方向性の確認のため一冊の本を手にした。その本の名は「ライフ・シフト 100年時代の人生戦略」。ライフ・シフト 100年時代の人生戦略では、21世紀に起こるであろう事象を数々のデータを基にシュミレートしており、非常に現実味かつ具体性のある内容であり参考になった。ライフ・シフトで描かれている21世紀の姿や根拠、データを踏まえて考えた"21世紀の人生設計のTIPS"が今回の記事である。今後のライフプラン、キャリアプランに不安を感じている人はこの記事を読んで考えてみてほしい。

21世紀は20世紀と異なる"人生設計"が必要

まず、21世紀の人生設計を考える上で、20世紀で当たり前だった人生設計は通用しなくなる。振り返ってみると、20世紀の人生設計には3つのステージが存在した。それは「教育の20年」「仕事の25年」「引退後の15年」という3つのステージだ。

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20世紀には「教育=Education」、「仕事=Work」そして「Second Life=引退後」の3つのステージが存在していた。良い教育をフルタイムで受け、良い仕事にフルタイムでつけば、素晴らしい老後がフルタイムで手に入るというのが20世紀の人生設計だった。大学を同じ年齢で卒業し、同じような年齢で結婚し、同じような年齢で子供を持ち、そして一つの会社で出世をしていく、これが当たり前の人生設計であった。

しかし、21世紀においてはその人生設計は通用しなくなる。なぜなら、21世紀ではこの3つではない新しいステージ「New Stage」が登場するからだ。New Stageの詳細は本記事の後半で挙げていくが、その前に「20世紀と21世紀はなぜ異なる人生設計が必要であるか?」、その理由をお話しする。

21世紀の人生設計が20世紀と異なる理由

21世紀における人生設計が20世紀と異なる理由、その最も大きな要因が「人間の平均寿命の増加」だ。

世界では急速に長寿化が進んでいる。過去200年間のデータを分析すると、約10年ごとに2年ずつ寿命が延びている事実が存在する。Univercity California Human Mortality Databaseのデータによるとこの勢いは今後もとどまらず、21世紀も人類の平均寿命は継続して増加していくという。

そして世界的に見て平均寿命が長くなる国民が、他でもない僕たち日本国民だ。例えば、日本で2007年に生まれた人の平均寿命は"107歳"まで伸びると言われている。今までは人生80年や85年と言われていたが、そこから20年も寿命が伸びるということだ。

これは日本だけでなく、アメリカやイギリス、フランス、ドイツやイタリアといった先進国も例外ではない。これらの先進国においても平均して100歳近くまでは平均寿命が伸びるというデータが出ている。

人間の寿命が伸びる理由は、健康、栄養、医療、テクノロジー、衛生面などあらゆる点において技術が発展することにある。技術の革新が病気の予防や改善を可能にし、結果人間の寿命を延ばすことに寄与するのである。人間の平均寿命の変遷を辿れば、今後も平均寿命が延びていく可能性は極めて高いと考えて良いだろう。

人間の寿命が伸びることで起こる問題

ここで、人間の寿命が伸びることにより起こる問題を見ていこう。最も大きな問題こそが「お金の問題」だ。ライフ・シフト 100年時代の人生戦略では、人間が100歳まで生きるとした場合、老後に必要なお金がいくらか試算されている。そこで展開されている一つのケーススタディを紹介する。

ケーススタディ:人間が100歳まで生きる場合、何歳までの勤労が必要になるか?

「人間が100歳まで生きるとして、勤労時代に毎年約10%を貯蓄、引退後は最終所得の50%相当の資金で毎年暮らしたいと考える場合、あなたは何歳で引退できるか?」

この条件の場合、何歳で引退できるとあなたは考えるだろうか?従来通り65歳、いや、年金がもらえなくなることを考慮してプラス5歳の70歳と考えるだろうか?このケースの場合、引退できる年齢は65歳でもなく70歳でもなく「80代」である。毎年貯蓄をし、節制をしているにも関わらず、80代まで働かなければ老後を食いつないでいくこともできなくなるのが、長寿化が進行した世界での問題点だ。

加えて、現代においては同じ会社に何十年も勤続し続けるという選択肢はなくなっている。給料は減少し、会社は存続できず、更には人工知能やテクノロジーに今人間が就いている多くの仕事が奪われていくのだ。現代の研究によると、10年後には今ある仕事の50%近くはテクノロジーに代替されるとのデータも出ている。もはや80代まで同じ仕事をし続ける可能性は皆無だ。

更に追い討ちをかけすことに、現代の日本の若者は将来の年金も当てにならない。国の情勢を考えれば、もはや年金は1円ももらえないと仮定して行動していくべきだろう。このように、自分や大切な人の寿命が伸びることは喜ばしいことではあるが、それ以上に長寿化により生じる問題は果てしなく大きいのが事実なのだ。

 

21世紀の人生設計方法

 長寿化の恩恵により嬉しい側面がある反面、お金の面で特に難しい状況に直面することは理解できたはずだ。では僕たちは具体的にどのような人生設計をし、キャリアを選んでいけば良いだろうか?ライフ・シフト 100年時代の人生戦略ではその対応策に「マルチステージ型の人生に移行すること」と「無形資産を構築すること」を挙げている。

1. マルチステージ型の人生に移行する

マルチステージ型の人生こそ、本記事最初に挙げた"New Stage"の正体であり、21世紀独自のステージである。20世紀のように「教育20年」「仕事45年」「引退後15年」という3つのステージとは一線を画す新しいステージだ。著者のリンダ・クラットンはマルチステージ型の人生として"3つの生き方"を挙げている。

マルチステージ型の3つの生き方
  1. エクスプローラ
  2. インデペンデント・プロデューサー
  3. ポートフォリオ・ワーカー

1つ目のエクスプローラーとは、旅や留学を通じて幅広い経験をし、多様な進路を探すステージのことだ。いわば"探検者"のように様々な経験を追い求め、人間性や価値観の構築をしていくステージである。

2つ目のインデペンデント・プロデューサーとは自分自身の好奇心や夢に従い、自由と柔軟さを兼ね備えて小さいなビジネスを興すステージだ。小さなビジネス、すなわちスモールビジネスの構築を通じ、会社や組織にとらわれず、一人でも生きていけるビジネスサバイバル力を身につけるステージである。

そして最後3つ目のステージが、ポートフォリオ・ワーカーである。ポートフォリオ・ワーカーは一つの仕事に捉われることなく、2つ3つといった複数の仕事や活動を並行して行うステージを指す。つまり"複業"をするということだ。複数の仕事や活動を並行して行っていくことで複数の収入源を得ることが可能となる。その結果、将来のお金の問題も解消されていくのだ。また、それと同時に、複数の仕事や活動から"組み合わせの原理"により、自分独自の仕事が生まれることもしばしばあり、他者との差別化を図ることもできる。

このように、従来の「教育」「仕事」「引退」という第3ステージを順に生きる人生ではなく、「エクスプローラー」「インデペンデント・プロデューサー」「ポートフォリオ・ワーカー」の第3ステージをいわば"横断的"に行ったり来たりするフレキシブルな生き方こそ、21世紀に必要な生き方、マルチステージ型な生き方ということだ。

マルチステージ型の生き方がなぜ必要になるか?

ではなぜマルチステージ型の生き方が必要になるか?そこをもうすこし掘り下げていこう。

長寿化の進行により、21世紀を生きる人々は20世紀を生きた人々よりも長い期間働くことが求められる。長い期間働くということは言い方を変えれば、「長い期間第一線で活躍し続ける能力が必要」ということだ。昨今の経済や企業情勢を見ていると、同じ会社で同じ仕事を60年も続けることは限りなく可能性が少ない。今いる会社が30年後に存続している可能性は少なく、僕たちの仕事も人工知能やテクノロジーに代替されるだろう。

長寿化が進行する21世紀において長い間仕事をし続けるためには、エクスプローラーとして日本だけでない海外の価値観や生き方を体験し、インデペンデント・プロデューサーとして個人でも生きていけるビジネスサバイバルを身につけ、ポートフォリオ・ワーカーとして収入源を複数確保する。こういう"戦略的人生設計"が求められるのだ。

 

2. 無形資産を構築する

また、長く働くためには「無形資産の構築」が必要であることをリンダ・クラットンは主張する。無形資産とは次のようなものだ。

  1. 生産性を高めるもの
  2. 活力の維持
  3. 変化する力
1. 生産性を高めるもの

長く働くためには、長い期間世の中に価値を生む力が必要である。その力とはスキルであり、知識であり、経験である。

2. 活力の維持

長く働くためには、歳を重ねても活力がなければいけない。食生活や習慣に気を配り、健康な身体を維持することが必要だ。また、活力とは心の健康も関わってくるもの。そのためには健全な家族関係や大切な友人を若いうちから作っていくことが必要となる。

3. 変化する力

そして変化する力も必要だ。通常、70歳にもなれば思考は固まってくるもの。新しいことや変化には対応できなくなりがちだ。だが、21世紀は説明してきたように、横断的にいろいろなことにチャレンジしていくことが求められる。すなわち"変化を楽しむ力"を身につけることが必須ということだ。

 

このような3つの無形資産を若いうちから形成していくことが、21世紀の人生設計で非常に重要な要素である。

 

21世紀の人生設計

寿命が100年に伸びる時代が21世紀にやってくる。そしてこのことは僕たちのライフプランに大きな変革をもたらすのだ。

ただし、今回挙げたマルチステージ型の生き方は誰でも簡単にできるものではない。マルチステージ型の生き方を長期に渡り実現するためには、相応の人間力やスキルが求められるからだ。

だからこそ僕は、どんなことでもいいから仕事以外の活動を始めてみることをお勧めする。それは旅でも良いし、副業でも良いし、誰かのためになる活動でも良い。既成概念に捉われず、本業だけにとわられない"パラレルキャリア的思考"を持ち行動することが、マルチステージ型の生き方を実現する第一歩となる。

旅や様々な経験を通じ多様な価値観や生き方を知り、仕事や副業を通じ会社や組織に属することなく個人でも生きていけるビジネスサバイバル力を身につけ、様々なことを並行してこなしていくスキルとバイタリティを身につける。これこそ21世紀を生きる人生の設計図だ。

今回読んだライフ・シフト 100年時代の人生戦略は具体的かつ現実的な21世紀の姿をシュミレーションしており、今後のライフプランやキャリアプランを考える人にとって有益な良書だった。

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