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Travewriter

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聴衆を釘付けにする"プレゼン"のやり方

ライフハック

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TEDxSydney 2014 | Photo: Enzo Amato | TEDxSydney | Flickr

 

聴衆を釘付けにするプレゼンの方法をお話しする。プレゼンは才能ではない。人を魅了するプレゼンは、その人が持つ「確かな技術」によって作られるのだ。

今回は最高のプレゼンをするにあたって必要な要素を「準備編」と「本番編」に分けて挙げていく。資料の作り方やしゃべり方のポイントを挙げていく。

もう一度繰り返す。プレゼンの技術は「後天的に身につく技術」だ。正しい方法を学ぶことで、必ずあなたにも人を魅了するプレゼンができるようになる。

 

プレゼン準備編 

ここではプレゼンに取り組むにあたり、どのような「準備」を進めていけば良いかお話しする。

 

準備が全て

「プレゼンは才能だ」大抵の人はこう言うが、僕はそれに異を唱えたい。「プレゼンは技術だ」これが僕の考えであり、そして真実である。

ではプレゼンの技術はどうすれば身につくのだろうか?それが他ならぬ「準備」である。ここでいう準備には、その分野に関する事前学習、プレゼン本番までの練習や体調管理、そしてメンタルの管理も含まれる。これら全ての準備を抜かりなく徹底的に行うことで、聴衆を魅了してやまないプレゼンをすることができるのだ。

 

何のためのスピーチか考える

まず何より先にやるべきことは、あなたのプレゼンの「目的」を考えることだ。プレゼンの目的は大きく4つに分けることができる。

  1. 情報を与えるため
  2. 楽しませるため
  3. 説得するため
  4. 奮い立たせるため

 

 1.情報を与えるため

情報を与えるためのプレゼンでは、相手が聞きたい内容を織り込み、相手が知りたかった内容を得て帰ってもらうことが必須だ。 聴衆が聞きたい・知りたいことは一体何なのか。頭がはちきれる手前まで考えよう。決してここを疎かにしてはいけない。

 

2.楽しませるため

聴衆を楽しませるためのプレゼンでは、話者と聴衆が一体となる体験型のステージを作ることが重要だ。有名サッカー選手の講演などで、実際に参加者とボールを蹴りあったりする類のものである。どのようなプログラム構成をすれば聴衆は存分に楽しんでもらえるのか、そこに全神経を注いで考えよう。

 

3.説得するため

プレゼンを通じて自社の商品・サービスを売り込みたい。こういう「説得」が目的のプレゼンであれば、ロジカルなプレゼン構成を作ることが重要だ。「ロジカル」とは、言葉を言い換えれば「根拠がある」と同義である。「弊社のこの製品を使うと、このようなメリットがあります。なぜなら、◯◯◯という理由があるからです。」という風に、相手が自然と納得してしまう構成で話を展開することが重要だ。ロジカルなプレゼンの作り方は後で詳しく説明する。

 

4.奮い立たせるため

聴衆を奮い立たせるためのプレゼンでは、話者の情熱が不可欠だ。会社の社長が、自社の社員に向けて来季の目標を伝える場などがこれに当てはまる。奮い立たせるためのプレゼンにおいては、話す内容はもちろんだが、話し方や立ち振る舞いが重要な要素になる。「この人になら付いていきたい!」と思わせるスピーチをすることが重要だ。強さ・優しさを兼ね備えた人物像を聴衆に伝えるプレゼンが必要である。

 

話題のエキスパートであれ

プレゼンをするとき、あなたはその話題においてエキスパートでなければいけない。最低ラインは「その場にいる全ての人の中で、一番その話題に詳しい人であること」だ。自分よりその話題に詳しい人が、その場にいてはいけない。

そのためには、プレゼンを行う前の事前学習が不可欠だ。大抵の場合、人はこの部分を疎かにしてしまう。聴衆の誰に何を聞かれても答えられるようにしよう。

余談だが、ある一つの分野の本を10冊読めば、大抵のことは誰よりもエキスパートになれる。「やるかやらないか」、その違いだけだ。

 

メッセージを構造化せよ

プレゼンの資料を作る時には、自分がプレゼンを通じて伝えたいメッセージを「構造化する」ことが必要だ。メッセージを構造化するとはどういうことか?それは、プレゼンの構成を「論理的に組み立てること」をいう。

プレゼンや文章を論理的に構成する上で一番有名なやり方は「ピラミッド構造を作ること」である。ピラミッド構造とは、文字通りにピラミッド型の構造を作っていくことであり、一番上に結論がきて、その下に分岐するように、結論に対してのWhy(根拠や原因)やHow(方法)が来る構造である。下図のようなイメージだ。

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プレゼンの準備段階では、まずこのピラミッド構造を作ろう。そして、常にこのピラミッドの構造の上の内容から順に伝えていくことが重要だ。まず結論を述べ、次にHowやWhyについて述べていく。これが論理的な構造である。

この順序を守ることで、聴衆はあなたのプレゼン内容を容易に理解することができる。なぜか?それは、必然的に「わかりやすい構成」になっているからだ。先ほど「論理的」は「根拠がある」と同義であると話したが、実はそれらは「わかりやすい」とも同義なのだ。「論理的=根拠がある=わかりやすい」という数式が成り立つので、ピラミッド型の構造を元に作られたプレゼンは、必然的に「わかりやすい構成」になっているのだ。

そして、プレゼンにおいて話す順序を逆にしてはいけない。常に結論→具体例である。具体例→結論ではいけない。こうすることで、あなたが何を伝えたいか、聴衆に瞬時に理解してもらえる。

論理的な構造の作り方をより深く知るなら、下記のブログで取り上げている「人を惹きつける良い文章の書き方」を読んでほしい。良い文章を書く技術は、そのままプレゼンにも使える汎用的な技術だ。どんな分野の仕事をしていても必ず役に立つ技術だ。

trave-writer.hatenablog.com

 

1スライドに1つのメッセージが大原則

プレゼンで用いるスライドにおける原則、それは「1スライドに1つのメッセージ」だ。決して1スライドにいくつもメッセージを織り込んではいけない。なぜか?それは、いくつもメッセージが入っていると、聴衆はどの情報が大事なのかわからなくなってしまうからだ。すると、結局何も聴衆の心に残らないままプレゼンは終わりを告げてしまう。

この段階においてあなたは既にピラミッド型の構造を作りあげているので、ピラミッド構造の上位に位置するメッセージがそのままスライドのメッセージになる。そして、その下の階にあるメッセージは口頭で伝えれば良い。

 

10ワード以下のキャッチフレーズを作る

プレゼンには、繰り返し使う「キャッチフレーズ」を必ず織り込もう。そのキャッチフレーズは、多くの場合においてピラミッド構造の最上位のメッセージに関連する。プレゼンであなたが一番伝えたいことを、10ワード以下のキャッチフレーズとして採用しよう。

このキャッチフレーズは、相手の記憶にプレゼンを深く印象付けるための必殺のフレーズである。覚えやすく、かつインパクトのあるキャッチフレーズを用いよう。そしてプレゼンの時間内で繰り返しキャッチフレーズを発言しよう。最低3回は繰り返すのだ。そうすることで、より強固にプレゼンの内容を印象付かせることができる。

わかりやすい例で言えば、オバマ大統領がかつて使った「Yes we can」だ。キャッチーかつ簡潔、更にはインパクトのある最高のワードであり、聴衆に対してポジティブイメージを自然と湧かせてしまうフレーズである。このキャッチフレーズを効果的に多用したことは、オバマ氏がアメリカ大統領にまで上り詰めた一つの要因である。

 

必ずストーリー(体験談)を織り込もう

プレゼンには必ずストーリー(体験談)を織り込もう。ストーリーがあるプレゼンとストーリーがないプレゼンでは、聴衆へのインパクトが大きく変わってくる。人の体験談とは、それだけでも大きな価値があるものだ。

例えばアフリカの支援団体によるプレゼンがあったとしよう。テーマは「アフリカ支援に対し、多くの人に関心を持ってもらうこと」。まず、ストーリーがないプレゼンの一例は次のようなものだ。 

私たちはアフリカの恵まれない子供たちに支援をしています。アフリカには多くの人口が存在しますが、それと同時に雨風を凌げる家に住めず、毎日食べるものすら満足にない人がたくさんいます。日本人は恵まれた人種です。アフリカの人たちへの支援をどうか宜しくお願いします。

次に、ストーリー性のあるプレゼンは次にようなものだ。

私はアフリカのとある村に訪れました。そこは人口が100人ほどの小さな町で、経済的に恵まれない住人たちは毎日生きることに必死でした。その村で、私はとある少女と話しました。少女は日本人で言うと既に小学校高学年程の年齢の子供でしたが、学校には通ってはいませんでした。なぜでしょうか?それは、お金がないからです。お金がなければ学校にはいけません。だからといって今すぐ良い仕事に就けるわけでもなく、毎日親の手伝いや、5人いる弟達の世話をすることで生きていました。

そんな彼女には夢がありました。それは「学校に行って勉強し、良い仕事に就きたい」という夢でした。彼女はとても賢い子供であり、勉強に対する向上心も強かった。しかし、唯一彼女に足りていなかったのは「経済力」でした。彼女が生まれた地域は恵まれない人が多く暮らす地域であり、彼女のように学校にいけない人は当たり前な地域。そして、特にこういう貧しい地域の子供達にとっては、良い学校を出ていなければ良い仕事に就けるはずはないのです。

世界には、彼女のように夢を持ちながらも、決して叶うことのない厳しい環境下で生きている人がたくさんいます。私たちはそんな人たちの夢の手助けができるよう、支援活動を続けています。

 

さて、どちらのプレゼンが心に残っただろうか?圧倒的に後者だろう。人は、 ストーリー性のあるものに心を惹かれる。これには多くの場合、例外はない。ストーリーをプレゼンに織り込むことで、聴衆の心に残るスピーチができるのだ。ストーリーをプレゼンに織り込もう。

 

プレゼン本番編

さぁ、準備は万全だ。ここでは実際にプレゼン本番に臨むにあたり、必要なコトを挙げていく。

   

ボディランゲージを存分に使おう

ボディ・ランゲージを活用しよう。ボディ・ランゲージを効果的に使うと、あなたのプレゼンは更に素晴らしいものとなる。

ボディ・ランゲージによって生まれる効果は2つある。1つ目は「相手に対し、視覚的に自分を印象付けること」だ。

人間は相手の「どこから」最も印象を受けるか知っているだろうか?答えは次の通りである。

視覚:55%

聴覚:38%

言葉:7%

 そう。相手があなたを見て最初に持つ印象は、「あなたの見た目」から受けるものが半数以上なのだ。つまり、清潔な見た目は最低条件で、それに加えてボディ・ランゲージを効果的に使うことで、相手によりポジティブな印象を抱かせることができるのだ。 良い姿勢、身振りや手ぶりといったもの使うことで、難しい言葉をたくさん並べるよりも、何倍も簡単に、相手に好印象を与えることができるのだ。

ボディランゲージによって生まれる効果の2つ目は「自分の身心を最高の状態に引き上げること」だ。「ボディ・ランゲージが人を作る」と唱えるのは、世界で最も有名なカンファレンスの1つであるTEDにおいて「史上最も感動的なスピーチ」をしたと言われているエイミーカディだ。

「パワーポーズ」という言葉を聞いたことはあるだろうか?人はパワーポーズと呼ばれる姿勢を取ることにより、テストステロンと呼ばれるホルモンが分泌する。そしてこのテストステロンが分泌されると、気力がみなぎり、自己肯定力が高まり、自信が湧いてくるようになっている。つまり、パワーポーズを意識的に取ることで、身心の状態が研ぎ澄まされていくのだ。この因果関係は科学的に実証されている。

プレゼンを行う前に意識的にボディランゲージ(パワーポーズ)を取ることで、相手に自分を印象づけるだけでなく、自分自身も最高の状態でプレゼンに臨むことができる。非常にシンプルかつ即効効果の出る手法である。もっと深く知りたい人は後で時間を作って次の動画を見ておくと良い。大変貴重なTEDの講演だ。

www.ted.com

 

断言しよう

 発言は全て「断言」しよう。間違っても「〜だと思います」「おそらく〜だろう」というあいまいな用語を使って答えてはいけない。こういう言葉は、聴衆に対して不安を抱かせてしまう、ある意味(逆の意味で)魔法のような言葉だからだ。

断言することで、聴衆は初めてその内容を信じることができる。断言しなければ、聴衆は決してその内容を信じることはできない。

 

存分に楽しもう

最後に、どれだけ良い準備をしても失敗をすることは誰でもある。良い準備をしてきたなら、あなたがあとやるべきことは、プレゼンを存分に楽しむことだけだ。決して完璧なプレゼンを目指す必要はない。「自分はこれだけ準備をしてきたんだから、最後は思いっきり楽しんで、やりきろう」こう思えたなら、あなたのプレゼンは人を魅了するものとなる。