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英語リスニングのバイブル本"英語耳"を使った効果的勉強法を4ステップで解説


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2017.4.26更新

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Untitled | Ffion Atkinson | Flickr

今回は英語リスニングを習得するバイブル本である「英語耳」の効果的な勉強法を徹底解説する。英語耳は「英語の発音ができなければ英語のリスニングはできるようにはならない」という主張のもと、英語のリスニングと発音を徹底的に学べる"英語リスニングのバイブル本"だ。

英語耳の解説に入る前に、現在の日本人の英語学習の問題点について前置きをする。日本人は英語を「読む」「書く」はできるが、「話す」と「聞く」という実践的な英語を使うことが苦手だ。更になんとか話せたとしてもその発音が極めて"日本語英語"である。ネイティブが話す英語とは程遠いものであり、電話越しでも一度聞けば日本人の英語だとわかってしまうほど、実際の英語とは程遠い仕上がりだ。

その原因は一体なんだろうか?その根本的な原因は、日本人が英語の正しい音を知らないということに起因する。思い返してみてほしい。僕たちは学生に英語を学び始めたとき、何から勉強しただろうか?おそらくほとんどが読み書きからだ。そこが根本的な問題である。日本語と英語の音は完全に異なるものであり、日本人が英語を学ぶ上でまず初めにやらなければならないことは読み書きではない。何よりも優先してやるべきことは"英語の音を知ること"だ。英語の音の種類を知り、その音を自分で口から発することができるようになり、そこで初めてリスニングはできるようになるのだ。

 

英語耳の概要と評価

英語耳は2004年に松澤喜好氏によって出版された英語発音の学習本である。著者の松澤氏は日本の英語教育評論家であるが、もとを辿るとサラリーマンである。新入社員として富士ゼロックスに入社し、エンジニアとして仕事を担当。その後イギリス駐在やアメリカ、ヨーロッパとほぼ毎日英語を使って試行錯誤した経験から、独自の英語勉強法を身につけた。その方法をまとめた一冊が英語耳である。

英語耳の評価

英語耳は著者の実体験から得られた勉強法であり、いわゆる「形だけの教材」ではない。中身が濃く実践的であり、学習者に有益な学びをもたらしてくれる良書である。

英語耳の評価は日本国内で非常に高いものとなっている。特に、英語を必死に勉強してきたが思うように英語リスニング力が伸びない人にとって、その壁をブレイクスルーするきっかけを与えたのが本書だったという評価が多く、満足度が非常に高いのが特徴である。 

僕の英語耳との出会いとその後の効果

僕自身も英語のリスニングで伸び悩んでいたころ、英語で通訳として活躍している友人からこの英語耳を勧められた経緯がある。それまではTEDなどいろいろなリスニングの勉強法を試していたが、いまいち伸びを感じることができなかった。挫折をしかけていたが、物は試しだと思い英語耳を使ってみた。その結果、もう頭打ちだと思っていた僕の英語力は完全にブレイクスルーした。全く聞き取れなかったネイティブの英語が聞き取れるようになり、発音もいわゆる日本語英語ではなく、ネイティブが使う英語に極めて近いレベルとなった。英語耳を通じて英語発音の基盤ができてから、それまで続けていたリスニング勉強法の効果も上がった。正しい英語の発音を学ぶことは、その他の英語勉強の学習効果をも高めるということをここで学んだ。

 

英語耳を使った効果的な勉強方法

さて、ここから英語耳を使った効果的な勉強方法を4ステップで解説していく。英語耳を使ったリスニング学習の最終目標は「ネイティブの英語が何不自由なく聴き取れるようになること」だ。そこに至るまでのロードマップは次の通りである。

英語耳でリスニングをマスターするロードマップ

  1. 英語の発音を理解する
  2. ⇨自分でその音を発音できるようになる
  3. ⇨実際にネイティブの英語が聴き取れるようになる。

ゴールまでのロードマップを進む過程が、今回お話しする4ステップである。ではステップ1から説明していく。

ステップ1: 子音と母音を覚える

ステップ1では英語耳を使って"子音と母音"を覚えよう。英語耳には子音と母音を理解するための全てが詰まっているので、ステップ1は英語耳で書かれている内容に沿って学習を進めていくと良い。

ここでは本書で取り上げられているいくつかの項目を紹介する。例えば子音と一言で言っても、そこには知識として知らないと決してわからない音の特徴がある。

有声音と無声音

英語の子音には「23種類の音」があると知っているだろうか?英語の発音を覚えようとすると正攻法で23種類覚えようとするだろうが、実は子音には"ある特徴"がある。それは、子音は23種類の音があるが、実際のところ「全く同じ口の動かし方」で発音できる音が計16種類、8ペア分存在するのだ。そのペアとなるのが"有声子音"と"無声子音"と呼ばれるものであるり、次の16種類だ。 

無声子音 有声子音
[s] Kiss [kís] [z] his [híz]
[ʃ] she [ʃí] [ʒ] vision [víʒən]
[p] cup [kˈʌp] [b] pub [pˈʌb]
[t] site [sάɪt] [d] side [sάɪd]
[k] dock [dάk] [g] dog [dˈɔːg]
[f] half [hˈæf] [v] have [hˈæv]
[θ] thin [θín] [ð] then [ðen]
[tʃ] chest [tʃést] [dʒ] jest [dʒést]

 この16種類の音は8種類の発声方法を覚えるだけで発音することができるようになる。有声子音と無声子音の違い、それは「喉が振動するか、しないか」の違いだけである。例えば一番上のkissとhisでは、全く同じ口の動かし方で発声するが、前者は喉が振動しないのに対し、後者は喉が振動する。2番目にsheとvisionもそう。前者は喉が振動しないのに対し、後者は喉が振動する。

このような発音に関するノウハウや知識が詰まっている英語耳を使うことで、普通に英語を学習するよりも何倍も効果的に発音・リスニング勉強を進めることができる。

例:[θ] と[ð]の発音方法

本書では一つ一つの音の発音方法が丁寧に取り上げられている。例えば日本人には馴染みのない音である[θ] と[ð]を例に挙げよう。[θ] と[ð]の発音方法は「舌先を上の前歯に押し当て、離しながら出す」のだ。

上の前歯の先に舌を当てます。このまま[f]のように強く息を摩擦させて「スー」という空気の音を出し、舌で歯をこすりながら離します。舌が歯から離れる時も息を流し続けてください。舌が歯から離れるときの音も発音の一部だからです。[θ] は無声音で、[ð]は[θ] を有声にした音です。

このように発音方法がイメージとして理解でき、すぐに実践できる形で記載されている。直感的でわかりやすく、かつ発音の要点・注意点が的確に示されているため、英語の正しい発音を学ぶことができる。

 

ステップ2: 5つの音の変化を理解する

一つ一つの子音と母音を理解したら、次は"英語の音の変化"を理解しよう。日本人が英語を聞き取れない一つの理由に、この「音の変化を聞き取ることができない」原因がある。英語には"5つの音の変化"があり、それらは次のものだ。

  1. 語尾の子音と語頭の母音がつながる
  2. 同じ子音が連続するときは2つ目だけ発音する
  3. 語尾の子音(破裂音)は消える
  4. あいまいな母音[ə]は消失ぎみになる
  5. [t]は日本語の「ラ行」に近い音になる
例:語尾の子音と語頭の母音がつながる

5つのうち最も知るべき重要な変化は「語尾の子音と語頭の母音がつながる」点である。ルールはとても簡単で、子音で終わる単語の次に母音から始まる単語がくると、両者の音がなめらかにつながるというものだ。本書の説明を一部引用する。

Take it easy. を例に説明します。Take [téɪk]の最後の音は子音の[k]です。そして続くit [ít]の最初の音は母音の[í]です。このようなときに、結号が起こります。また、同じルールでit[ít]とeasy[íːzi]の間もつながります。

Take it easy.

[téɪk ít íːzi]

[téɪki tí: zi]

上段の発音方法が、多くの初心者の方が行っている方法です。実際に口を動かして発音してみると、結合後の方が楽なのがわかると思います。これはなぜでしょうか。上段の発音方法では、単語の[k] [t]で息をいったん止めています。ですので、破裂音の息のエネルギーが全部 [k]と[t]だけに使われていて、そこで終わってしまいます。これに対して、結号させた発声方法では、破裂音[k]の息のエネルギーが次の母音[í]にもそのまま使われています。このことが発音の息の無駄をなくし、発音をなめらかにします。

このように、英語の音の変化には一定のルールがある。英語と日本語のルールは完全に異なるため、ただ英語を聞き流していては決してわからない部分だ。英語耳は5つの音の変化を丁寧な説明を添えられた上で解説してくれている。

 

ステップ3: 英語のメロディを理解する

 英語には実践的に使える"生きた英語のメロディ"が存在する。言い換えればそれは"ネイティブが日常で使っている自然な英語"である。実践的かつ自然な英語の発音とリスニング力を習得するためにやることは「同じ題材を繰り返し聴き、発声すること」に尽きる。本書ではそのステップを下記のように記している。

  1. 歌を使った練習(300回)
  2. 短い会話を使った練習(100回)
  3. 少し長い題材による練習(100回)

回数はあくまで目安であるが、リスニングが100%聞き取れ、100%発音することができる水準が達成基準と言えるだろう。著者はカーペンターズの歌を多聴することを勧めている。カーペンターズの英語はとても綺麗で、初心者でも聴きやすい。実は僕もカーペンターズが大好きなので、英語も学べて音楽も楽しめるおすすめな曲をランキングで5つ挙げておく。

カーペンターズのおすすめ曲
  1. Close to you
  2. Yesterday once more
  3. Top of the world
  4. Only Yesterday
  5. Sing

 

ステップ4: 英語漬けにする(アプリ、映画、ドラマなど)

最後のステップはとにかく英語を聴き、読み、声に出す「多聴・多読・多発声」をすることだ。ステップ3までで英語の発音、リスニングの基本は身についている。よりネイティブレベルの英語に近づくためにはインプットとアウトプットのサイクルをどんどん回すことだ。日常を英語漬けにする上で使える教材やツールをいくつか挙げておく。

海外ドラマならコレ

  • How I Met Your Mother:英語学習用ドラマの"現代版フレンズ"と呼べる作品。2005年9月から2014年3月まで約9年間放送されていた人気ドラマであるHow I Met Your Mother。物語は主人公のテッドが自分の子供たちに母親との馴れ初めを語るラブコメディーだ。とにかくストーリーが面白い。女性はもちろん、男性も楽しめるストーリーであり、英語学習で最も重要な"飽きない教材”として最適である。1回の放送が30分程度で、使える実践的な英語も満載で、英語学習教材として非の打ち所がない作品、それがHow I Met Your Motherである。
  • ビッグバンセオリー:英語学習という観点ではHow I Met Your Motherをおすすめするが、ビッグバンセオリーは個人的にとても好きなドラマであるので紹介しておきたい。ストーリーは2人合わせてIQが360という超天才、だけどオタクで全くモテないレナードとシェルドンを中心としたコメディドラマである。そんな彼らは2人でルームシェアをして暮らしていたが、あるとき向かいの部屋にブロンドの独身美女が引っ越してきて、そこから彼らの楽しい物語はスタートする。レナードとシェルドンは物理学者ということもあり、会話の中で難しい言葉も出てくるが、とにかく登場人物のキャラが濃く(特にシェルドン)ストーリーが楽しいため、一種の中毒になるのがビッグバンセオリーの特徴である。面白い海外ドラマを探している人は是非一度観てみて欲しい。シェルドン中毒に陥ることだろう。

 英語podキャスト、ラジオならコレ

 

英語アプリならこれ

  •  スタディサプリENGLISH:実践的な英語を身につける上で、これ以上費用対効果の高いものは現存存在しない。そう思えるサービスが、リクルートから出された。スタディサプリENGLISH。英語を「話す、聞く」の双方を、バーチャルの相手とのストーリー形式の会話に学ぶことができる。実際に外国人と話すことがどうしても緊張してしまう人は、スタディサプリENGLISHを始めよう。月額980円(税抜き)という、内容を考えると破格の安さを誇る。通勤・通学中を有効活用するにもぴったりなサービスで、Travewriterイチオシの英語学習サービスだ。

 

trave-writer.hatenablog.com

 

英語耳を使ってリスニングと発音を学ぶことが英語上達最短の道

「英語の発音ができなければ英語のリスニングはできるようにはならない」、これは極めて正しい。そして "日本語の音"と"英語の音"は共通点が極めて少ない。英語の音と共通点の多い母国語を用いる国の人であれば、一つ一つの発音を勉強しなくても済むかもしれない。だが、日本人が英語を身につけるためには、英語の発音を体系的に学ぶことは絶対に必要だ。そして英語の発音を効果的に勉強し最短で英語力を上達させるものが、今回紹介した英語耳である。

英語耳で正しい英語の発音を学び、スタディサプリENGLISH等で実践的な英語を学ぶ。これが効率的かつ効果的な英語の勉強法だ。

 

また、効率的な英語勉強法については下記の記事でまとめているので参考にしてみてほしい。かつて英語が全くできなかった僕が、海外で仕事をバリバリできるようになるまでにやってきたことだ。短期間で効率的に「使える英語」身につけるノウハウを凝縮した。

 

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