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キャリアアップに対する価値観の変化を、20世紀と21世紀で比較する


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今回は「キャリアアップ」に関して持論を述べたい。キャリアアップと聞くと、一般的には役職や地位を上げることを思い浮かべるだろう。しかし、20世紀と21世紀を比較すると、キャリアアップに対する個人の価値観にも変化が生まれてきている。その価値観の変化を知ることは、21世紀を生きる上で極めて重要となる。

キャリアアップの概念の変化

20世紀のキャリアアップ

経済がまだ右肩上がりだった20世紀。人々は一つの会社に所属し、そこで何年、何十年と懸命に働くことで、より良い暮らしを求めていた。汗水流して懸命に働き、給料と役職を上げ、生活水準を上げていくことが幸せの象徴とされていた時代だ。

テレビを買い、車を買い、そして大きな家を買う。この時代においては給料や役職が上がり、生活水準が上がっていくことを「キャリアアップ」と呼んでいた。主任になり、係長になり、課長になり、部長になる。役員になれば大成功だ。そういう時代だった。

 

21世紀のキャリアアップ

一方、21世紀に入ると事態に変化が出てきた。一つの会社で懸命に働いても、給料も役職も上がらなくなってしまったのだ。40歳になっても平社員。給料が上がるどころか、下がる人も増えてきた。時には所属する会社自体がなくなり、路頭に迷うこと人さえも多く出てきた。

すると、人々の間では少しずつ価値観の変化が生じてきた。特に変化が見られたのは若者層だ。若者層においては、いわゆる草食系男子と呼ばれる「物事に執着しない」「どこか冷めている」価値観を持つ人たちが現れてきた。彼らの多くはガッツいていない。会社で部長、役員と出世することに興味はなく、大金を稼ぐことにも、大きな家や高い時計にも興味がないことが多い。

そんな彼らの興味を引くものは一体何なのだろうか?彼らの興味関心を引くものは「役職」や「給料」ではなく、「自分の好きな仕事」「趣味の時間」「友人との時間」といったものなのだ。彼らの中では「自分らしい生き方」が第一であり、必要以上のお金や役職は二の次なのだ。一生懸命会社に尽くしても給料も役職も一向に上がらない、そういう大人達をたくさん見てきた若者は、役職や給料を求めるために働いても意味がないと気づいたのだ。

20世紀のキャリアアップは「役職や給料を上げること」だった。課長、部長、役員と昇進し、給料も生活水準も上がっていくことが何よりの成功の証だった。

一方、僕は、21世紀のキャリアアップは「自己実現」だと考えている。「大好きな仕事を極めたい」「時短を実現したい」「今とは違う仕事を経験して幅を広げたい」こういった人それぞれの自己実現を果たすことこそ、21世紀のキャリアアップの形ではないだろうか?

 

役職や給料を上げるキャリアアップにリスクがある理由

21世紀において、役職や給料を求めるキャリアアップはリスクがある。その理由は2つある。

1. 会社の寿命の観点

まず考えるべきは「会社の寿命」だ。一つの会社で課長、部長、役員とキャリアを積み上げていく時代は、一部の優良企業を除き、終身雇用の崩壊とともに終わりを告げるだろう。なぜなら、ほとんどの会社の寿命は、僕達の働く期間より短いからだ。あなたが定年になるまで、今いる会社が存在する可能性は高くないし、むしろ低い。つまり、役職や給料を上げるためだけに仕事をしても、会社の方が先に潰れる可能性が高い現代においてはリスクがあるのだ。

 

2. 人間の寿命の観点

2つ目は「人間の寿命」だ。リンダ・グラットンが著書LIFE SHIFT(ライフ・シフト)で述べている「人生100年時代」が到来しようとしている。人生100年時代とは、「人々の寿命が100歳まで延びることにより生まれる新しい時代」だ。

関連:【人生設計の方法】人生100年時代を生きるためのライフ・キャリアプラン 

人生100年時代においては、80歳まで働くことが一般的になる。80歳まで働くとすれば、25歳の方なら55年間だ。55年間、役職や給料を上げ続けることは難しいだろう。単純な加齢の問題もそうだが、それ以上に、「破壊的イノベーションによる業界・職種構造の変化」が55年間もの期間の間には多数訪れるからだ。

21世紀はとにかくイノベーションが起こるサイクルのスピードが早い。10年もすれば、今とは全く異なる世界に変わってしまう時代だ。iPhoneが誕生したのはちょうど今から10年前の2007年だ。この10年でどれだけ僕達の生活が変わったか、よくイメージできるだろう。

これと同様もしくはそれ以上の変化が、21世紀には度々起こる。問題なのは、破壊的イノベーションは僕達の生活を豊かにすると同時に、「既存の仕事を一瞬で奪ってしまう可能性がある」ということだ。破壊的イノベーションの元では、会社どころか、その業界自体が一瞬で淘汰される可能性をも秘めている。そういう環境下では、いくら地位や給料を高めるキャリアアップをしていてもリスクがつきものなのだ。

これらが、役職や給料を求めるキャリアアップがリスクが高い理由だ。それでも、「前職で高い地位にいたなら、会社が潰れても転職できるでしょ?」と思う人がいるかもしれないが、残念ながらそれは甘い。かのリーマンショックで仕事を失ったリーマンの人たちでさえも、実体価値の伴わない人は再雇用に苦しんだ。よほどの優良企業でない限り、前職での地位や役職は関係ないと認識しよう。

 

自己実現できているか?

述べてきたように、役職や給料を求めるキャリアアップを目指していても、それが一瞬でなくなるかもしれない時代だ。それならば、自分がやりたいことをやる「自己実現」を追求した方が、結果的に幸福度も収入も上がるだろうというのが僕の考え方だ。自己実現は好きや自分らしさの延長線上にあり、その線の先に得意や強みは生まれるからだ。

人の視線や評価を気にする必要はない。あなたが本当にやりたいこと、本当に実現したい未来をまず考えよう。21世紀は可能性に満ちた時代だ。望む生き方や働き方を叶えるためのリソースは十分整っている。特に、個人にとっては追い風の時代だ。仕事の観点でいえば、テクノロジーの進化が進み、個人でも収入を得ることが容易な時代になっている。先進的な企業を中心に、働き方改革も行われている。ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方、時短な働き方も実現できる。

資金面でいえば、例えばクラウドファンディングや、最近ではVALUといった個人の株式会社化も進んでおり、やりたいことがあるなら今後はさらに資金調達もしやすくなっていくだろう。

このように、あらゆる側面において、個人が生き方・働き方を追求し、自己実現を目指すことが容易になっているのだ。

 

理想的なキャリアの作り方

とはいえ、自己実現は誰でもすぐにできるわけではない。自己実現をするためには、相応の能力が不可欠だからだ。

例えば、今やっている仕事をもっと極めたいなら、優秀な人が集まる企業に入り、スキルやノウハウを盗むことが近道となる。時短の環境で働きたいなら、自分一人で仕事をする力をつけたり、時短制度を取り入れられるだけの利益率がある優良企業に入らなければならない。今とは違う仕事をして幅を広げたいなら、転職先でも評価される汎用的スキルを身につけなければ雇ってもらえない。いずれも、あなた自身の能力やスキルが伴っていなければ簡単に実現することはできない。

21世紀のキャリアアップである「自己実現」を果たすなら、まずは自分の「実態価値」を上げることに努めよう。役職や給料といった「借り物の価値」を上げることではない。会社から離れても生涯あなたに帰属する「実態価値」を上げることだ。

そして、実態価値を上げるためには、戦略的に仕事を選ぶ必要がある。「自分の望む未来を実現するために、今自分に足りないものは何か?」これを追求し続けることこそ、21世紀のキャリアの作り方だろう。こうして身につけたものは、例え役職がなくなっても、仕事を失っても、あなた自身に帰属している一生モノの武器となる。そういう武器があれば、いつの時代でも自己実現ができるはずだ。

 

転職も戦略的に

今回は20世紀のキャリアアップと、21世紀のキャリアアップに関して持論を述べてきた。

最後に、21世紀のキャリアアップである自己実現を果たすためには、転職を戦略的に取り入れよう。LIFE SHIFT(ライフ・シフト)でも述べられているが、現代は一つの会社に所属し続ける時代ではない。複数の仕事を経験するメリットが大きく、逆に一つの会社でしか通用しないスキルしかないデメリットは大きい。理想の未来を実現するために今足りないものを、転職を通じて積極的に取りに行こう。

転職を考える際は、最低限ビズリーチリクルートエージェントには登録をしよう。双方とも、あなたの理想の未来から逆算して、今あなたに足りないものを指摘してくれるばかりでなく、足りないものが得られる会社を紹介してくれる。一人で調べても時間の無駄なので、ビズリーチやリクルートエージェントといった転職のプロに聞いた方が早い。人生は短い。自己実現を果たすためには、とにかく行動を始めよう。